安全なシステム開発法 (2グループ)
グループのミッション
組込みシステム・制御システム・インターネットサーバなどで使われるソフトウェアの信頼性は極めて重要になっており、信頼性向上のために要するソフトウェア作成(設計・実装)段階におけるコストの増大や、安全性規格などの要求への対応の困難さも問題になっています。 そこで、ソフトウェアで実現されるシステムの安全性を開発段階全体で担保する手法について、関西とつくばの2グループで共同して研究を推進します。
解決すべき問題
- 曖昧な安全要求によるシステムの冗長化
- 機能の継ぎ足しに伴う不具合の混入
- テストへの過度な依存による開発コスト増大
- 開発プロセスの国際標準化の遅れに伴う安全規格への対応の困難さ
核となる技術
- 安全要求の分析技術
- 動的検査のためのシミュレーション技術
- 実用プログラムに対する形式検証技術
- モデル検査とモデル化技術
- 形式仕様に基づくプログラム生成
- 安全性のトレーサビリティ技術
成果の社会還元
- ソフトウェアの提供 (ツール・ライブラリ等)
- 手法の標準化 (規格策定・開発ガイドライン)
- 開発事例の情報発信 (事例研究等)
- 検証技術のサービス化 (さつき)
- 高度開発人材の育成 (組込み適塾)

組織構成とロードマップ
これまでの研究ポテンシャルと産学連携の実績を生かし、
- 主に要求分析から機能設計までの上流工程を関西の「システムライフサイクル研究グループ」で、
- 主に詳細設計からテストまでの下流工程をつくばの「高信頼ソフトウェア研究グループ」で
分担・連携する形で研究を推進します。
